富山大学 形成再建外科・美容外科 専門研修

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富山大学附属病院専門研修プログラム

詳細な研修プログラムについての説明は、以下のリンク(PDF)からご確認ください。

 富山大学形成外科専門研修プログラム2022.pdf

  • プログラム名「富山大学形成外科専門医研修プログラム」(2022年度)
  • 専門研修期間 4年
  • 募集人数 3人

A.プログラム概要

 プログラム統括責任者 佐武利彦

富山大学形成再建外科・美容外科は20201月に発足しました。北陸・富山における形成外科・再建外科・美容外科の診療・教育・研究・地域医療貢献の中心的な役割を果たしていきます。20224月より富山大学が基幹施設として専攻医の育成を行っていきます。富山大学附属病院での専門研修、特色を持った専門性の高い医療を提供する首都圏や全国の大学病院、専門病院(がんセンター、こども医療センター)、美容医療施設を中心とした連携病院にて形成外科全領域の研修を行い、オールラウンドな経験を積み重ねながら専門性も兼ね備えた人材育成を目指します。

プログラム特徴

  • 充実した連携施設群と指導体制:富山大学を含めた6つの大学附属病院、こども医療センター(1施設)、がんセンター(1施設)、地域医療連携病院(1施設)に32名の指導医が在籍しており、プログラム全体では按分後、年間750の手術症例数を有しており、充実した研修が望めます。

  • 時代の要請に適合した医師の要請:①形成外科の新しい医療の創出、②競争力のある特徴を持った医療の提供、③他診療科、他病院、他学部、異業種との分野横断的連携や産学連携、④全国からの集患、国際医療ツーリズム、⑤医療経営学の習得、⑤英語力を高め、異文化交流、国際感覚に優れたスペシャリストの養成を目標とします。

  • Academic Surgeonになる:臨床上の問題点、未解決分野、医療を変革する新しい学術テーマを探求するために、大学院(博士課程)への進学もできます。希望者には海外留学の機会を提供します。

B.連携施設

富山大学附属病院形成再建外科・美容外科では、2022年4月から富山大学が基幹施設となり専攻医の育成を行います。

専門研修プログラム施設群

  • 富山大学附属病院 形成再建外科・美容外科
    専門研修基幹施設(指導医:2名)
    特色)悪性腫瘍切除後の乳房再建、リンパ浮腫の外科治療、頭頸部再建、消化器外科の再建が多く、他科とのコラボレーション手術が充実しています。さらに再生医療、美容医療、自費診療の経験ができます。

  • 長野松代総合病院 形成外科
    連携施設・地域医療施設(指導医:1名)
    特色)形成外科全般を広く経験できます。地域医療の経験を積むことができます。

  • 国立がん研究センター東病院 形成外科
    連携施設(指導医:3名)
    特色)国内トップクラスのがん専門病院。悪性腫瘍切除後の再建を広く数多く経験できます。

  • 神奈川県立こども医療センター 形成外科
    連携施設(指導医:2名)
    特色)口唇口蓋裂、頭蓋顎顔面疾患など先天異常を幅広く経験できます。

  • 東京医科歯科大学医学部附属病院 形成外科
    連携施設(指導医:5名)
    特色)外傷、先天異常、悪性腫瘍切除後の再建、乳房再建、顔面神経再建、美容医療など形成外科の全領域を幅広く経験できます。

  • 東京慈恵会医科大学附属病院 形成外科
    連携施設・地域医療施設(指導医:5名)
    特色)先天異常、外傷、悪性腫瘍(頭頸部、乳房)切除後の再建、外鼻変形の形成、眼瞼下垂、レーザー治療など形成外科の全領域を幅広く経験できます。

  • 岡山大学病院 形成外科
    連携施設(指導医:8名)
    特色)頭頸部再建、乳房再建、GID(性同一性障害)、リンパ浮腫治療、小児の先天異常、血管腫・血管奇形など形成外科の全領域を幅広く経験できます。

  • 横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
    連携施設(指導医:3名)
    特色)眼瞼・涙器・眼窩手術が多く、その他に熱傷、顔面外傷、四肢外傷の経験ができます。

  • 横浜市立大学附属病院 形成外科
    連携施設(指導医:3名)
    特色)リンパ浮腫の治療を多く経験できます。

C.研修モデルコース

2つのコース(基本コース、社会人大学院コース)を設定しています。どちらもローテーションは同じで、卒後3年目、6年目が富山大学附属病院で研修としていますが、希望によりどちらかを他施設に変更することもできます。4年目と5年目には連携施設群から選択して1年間、残りの1年間を地域医療施設で研修します。

A.基本コース

研修状況や本人の希望を尊重して卒後4年、5年目の研修先を決定します。7年目で専門医を取得可能。

B.社会人大学院コース

基本コースを踏まえた専門研修をしながら、研修中から基礎研究にも携わります。最短卒後10年目でサブスペシャルティ専門医、指導医、医学博士までの獲得を目指します。

D.専門医取得のためのハードル(研修終了要件)

※詳しくは学会HP参照

終了要件

専門研修プログラム修了後に形成外科領域専門医を受験するために以下の条件を充足する必要があります。

  • 6年以上の日本国医師免許証を有すること。
  • 臨床研修2年の後、基幹施設あるいは連携施設において通算4年以上の形成外科研修を修了していること。ただし基幹施設では最低1年の研修、地域医療は3ヵ月以上の研修が必要である。
  • 研修期間中に直接関与した300症例(うち80症例以上は術者)および申請者が術者として行った10症例についての所定の病歴要約の提出が必要です。
  • 日本形成外科学会主催の講習会受講証明書を4枚以上有すること。
  • 少なくとも1編以上の形成外科に関する論文を筆頭著者として発表していること(発表誌は年2回以上定期発刊され、査読のあるものに限る)。

E.サブスペシャリティ研修・大学院進学

形成外科専門医(日本専門医機構)を取得した後は、サブスペシャリティ領域の専門研修を継続的に行い、2つ以上の専門医を取得して指導医の取得を目指します。

取得可能なサブスペシャリティ専門医

  • 特定分野指導医:日本形成外科学会・皮膚腫瘍外科特定分野指導医、日本形成外科学会・小児形成外科分野指導医、日本形成外科学会・再建マイクロサージャリー分野指導医、日本形成外科学会・レーザー分野指導医
  • 分野指導医:日本創傷外科学会(創傷外科分野専門医)、日本頭蓋顎顔面外科学会(頭蓋学顔面外科分野専門医)、日本熱傷学会(熱傷分野専門医)、日本手外科学会(手外科分野専門医)、日本美容外科学会(美容外科分野専門医)


形成外科専門医、各分野専門医、指導医をシームレスに取得しながら、大学院(博士課程)への入学、国内・海外留学もできます。